講座の風景

講座で使われるホワイトボードと、ウィジャボードの“ボード”って、
同じボードなんだな、という当たり前といえば当たり前のことなんだけど、
それまでまったく意識になかった事実に最近ふと思い至った。

もっと言えば八卦盤やホロスコープも同じボード。


board [bˈɔɚd]

1 板
2 黒板
3 (遊戯の)盤
4 パンこね台 
5 会議の卓、会議
6 (航の)舷側、船内


9月に入ってからの、別の学校での別の講座の板書。

生徒さんの出生チャートのディスポジションや仕事についての読み解きをしていく過程と、
おそらく、二つの円が交わっていくことの要点についての図示が混ざっていった様子のボード。
あと日付は課題の提出期限(最近あまり守られていないことが悩み)。



出生天体のサビアンをタロットを使って書き換えてみようという半ば実験的な試みの際、
自分でやってみた際のボード。実際にあった過去のエピソードが、タロットを通して
サビアンとにゅるにゅると結びついていくような感覚が興味深かった。

講座参加者のひとりが、太陽のサビアンとひいたカードの組み合わせを見て、
「なんだか孫悟空とお釈迦様の手みたい」と言っていて、自分もそうだそうだと思っていた。



そうそう、ボードと言えば。
今年の夏に東京都現代美術館で開催されていた「宇宙×芸術展」で見た、
チームラボによるプロジェクションマッピングもとても印象的だった。

正直、僕は横でされていたトークショーよりもこっちに見とれていた。
これは実在の人工衛星「だいち2号」実物大模型へ、その重力へ引き込まれていく滝を投影したもの。

無数の水の粒子やその連続体が相互に作用しながら、人工衛星にぶつかり、跳ね上がっては、
まるで生きもののように人工衛星のまわりを衛星し、そのうちどこかへ消えていった。


ボードの上で、まるで生きているかのように何かが動いていくこと。
そういう動きや、それを成り立たせているボードというもの。
それらに自分は魅せられているのだと思うし、いつもどこかでもっと魅せられたいと思っている。