雑記

火はまだ消えていない/『光る闇・冥府の月』後記

リオオリンピックにすっかり夢中になって、だいぶ日が空いてしまったけれど、8月11日の「光る闇、冥府の月」はお蔭さまでたくさんの方々にご来場いただき、無事に終えることができた。ほかの出演者や、会場でお手伝いいただいた方々ともども、とてもいい時間…

天地一つの風に包まる

気づいたら風が吹いていて、季節が変わっていた。 ここ数日、特にそんな感じがしていた。今日午後に打ち合わせに伺った会社の方とも、これで桜が散ってしまうね、 という話をしていた。なんだなんだ、もう桜の季節も終わりか。 ちょっとさみしい。帰って、最…

2.1〜2.7日記

2月3日(水) 朝から体がだるい。昨日2日は正午すぎから夜9時までほとんど通しで鑑定。一昨日ついたちは昼過ぎから打ち合わせをして、次の日の始発で帰宅。週の前半から飛ばし過ぎた。終日静養。 2月4日(木)神保町と蠍座10度について 昼、神保町の古書セ…

1.25〜31日記

1月25日(月) 約半年ぶりのチェさんの古典勉強会に出るため中野のウナ・カメラ・リーベラへ。いつものように座禅和讃をみなで唱和してから、白隠の『夜閑船話』について、今日は改めて大枠の話。のっけからチェさんに「法に触れる」とはつまりどういうこと…

てらいなきもの

3月の雑感

3/8、豊洲で開催された「COLO CUP Vol.6〜東日本大震災の復興と防災〜」でワンコイン占いをしてきました。収益は全額、COLO CUPが支援している防災や復興関連の団体への寄付にまわります。今回は10人くらいの人を占えたかな。“自分のポジショニングを意識す…

芭蕉、ハイデガー、占星術

先日の古典勉強会で、チェトンミンさんは、書かれたテキストをコントロールしようとするのが作家論や作品論の立場とするならば、意味論や読者反応論は、テキストと向き合い、テキストそれ自体の(こちら側への)開かれを聴きとろうとする立場だ、と言ってい…

虫と水に自分を重ねてみる

チェさんの古典勉強会(「おくのほそ道」)、10月27日の記録と省察。十五夜に生まれたとされる芭蕉は、月を見るのが好きだったそうだ。 そんな芭蕉が月にちなんで詠んだ句に次のようなものがある。「夜ひそかに 虫は月下の 栗を穿つ」しんとした夜の空気の中…

『新プラトン主義と錬金術:神智学の起源をたずねて』

おとといアレクサンダー・ワイルダーの『新プラトン主義と錬金術』を読んでいたら、 プロティノスの師であるアンモニオス・サッカスと彼の弟子たち(「真理の愛好者」) についてのこんな一説と出会った。曰く、 かれらはときどき「類比学者」とも名づけられ…

講座の風景

講座で使われるホワイトボードと、ウィジャボードの“ボード”って、 同じボードなんだな、という当たり前といえば当たり前のことなんだけど、 それまでまったく意識になかった事実に最近ふと思い至った。もっと言えば八卦盤やホロスコープも同じボード。 boar…

「夢の跡」とホロスコープ

7月もチェさんの勉強会に通い、芭蕉のおくのほそ道を読んでいた。 ところは既に旅の折り返し地点でありクライマックスでもある平泉。かつて黄金の王国とも言われた栄華の中枢・奥州藤原氏三代の館跡も、500年後の芭蕉の時代にあっては既にその名残もなくただ…

心のおしゃべりから抜け出す

今年1月から、芭蕉のおくのほそ道を読む、日本の古典読書会に参加している。具体的には、チェ先生という60前後の韓国出身の方を囲んで、5,6人で月に一度中野のカフェに集まっているのだけれど、 4月初旬の会の内容が妙に心に残ったので、以下に会の様子とい…

星追い人の行動指針(再掲)

剣の上を渡るとき、 氷の上を行くときは。そぞろ歩きを諦めて、 いっそヒラリと宙返り。あるいは断崖絶壁でぱっと手を放すこと。 大死一番、反対方向に舵を切れ。

ひらさわさんの記憶

先日実家に帰った際、棚の整理がてら大学生時の日記を読み返していたら、ある時期に「愛すべきふつうのおっさん、ひらさわさん」という人物が頻出していた。日記によれば、ひらさわさんは中学卒業後に上京し昭和33年に初就職、いじめが原因で1年で田舎に帰る…

秘密はすでに見えている

「心理占星術」などと言ってみても、占星術家によって解釈体系はてんでバラバラだし、結局それは個々人の中にしか存在しない。ということについてここのところ考えていた。ユング心理学も畢生ユング自身のための心理学であり、厳密には彼ただ一人においてし…

エラノス精神と、ともし火について。

昨日の晩、井筒俊彦全集の刊行を記念して開催された若松英輔さんと鏡リュウジさんのトークショーに行ってきた。 その内容がとてもすばらしかったので、備忘録もかねて少し書いておきたい。 http://www.junkudo.co.jp/mj/store/event_detail.php?fair_id=3268…

『色彩という通路をとおって』(志村ふくみ)

今週に入って、ぽちぽちとユリイカのシュタイナー特集号(2000年5月号)を読み返している。特集ページの冒頭に志村ふくみの『色彩という通路をとおって』という見開き2頁ばかりの短い文章が載っているのだけれど、 それで改めて、彼女の文章の素晴らしさに…

遠離一切顛倒夢想

もともと、このブログは「日記」用につくったのだった。 今後は時たまでも、日記(日常に入り込んだ言葉)を書きとめておこう。久しぶりに、実家で本棚や昔の資料の掘り起こし&整理をした。それもこれも、昨日渋谷のジュンク堂で若松英輔さんの「ユングと井…

仕事について占うことと、今週のノエルティル氏のセミナー。

昨日、昔からのお客さん・Aさんと久々に会った。 僕が占いを始めばかりの頃から、大体1年おきくらいのペースで、これまで何回か話してきた。当初30代の会社員だったAさんは、今では40代の会社経営者。昨日は、起業してからバタバタしていたのがようやく落ち…

『サビアントークライブ』&『12星座を深堀る!』について

最近参加ないし実施した、占星術関連のイベント講座についてのメモです。 『サビアントークライブ』に行ってみて すずきふみよし、北原サビアン両氏によるトークライブ形式の公開勉強会で、12星座をさらに細分化し、象徴的な詩文を与えるサビアンシンボルを…

呼吸と運勢

少し前に、毎日小学生新聞という日刊紙の取材があった。そのことについて少し書きとめておこうと思う。子供向けに「運勢って何?」ということについてまとめたいので、占星術の立場からしゃべってくれという依頼。 もう一人気学の先生が東洋占術の立場からも…

スカイバーでの占いで思ったこと

5月末から、毎週火曜日に新宿の京王プラザホテルの45Fにある、 「リトルベア」というスカイバーで占いをさせてもらっている。 http://www.keioplaza.co.jp/restaurant/littlebear/index.html一応、夏季のビアホール期間(9月末まで)でのサービス提供という…

誠実な詐欺師

最近ねむくてねむくて、正直このブログの存在も忘却の彼方へ流しかけてましたが、 季節も春になってきたので、重い指をずりずりと這いずり回してまた更新していこうと思います。とりあえず先日、本の書評を「夜間飛行」さんに書かせてもらったので、 勿体な…

3/20春分図について

毎年春分の日は、12星座がぐるーっと一周してスタート地点に戻ってくる、 占星術上の新年であり、新しい年度の1年を象徴的に表す大事なタイミングでもあります。そういう訳で、 あす春分(20日14時14分@東京)を迎える際のホロスコープについて、こちらに少…